島根のサギの湯温泉、フィリピン嫁事情、安来の地酒
岡山駅で白桃パフェを食べた後は、
特急やくもに乗り込んだ。
車窓にはこんな景色が続く。
今回は安来(やすぎ)駅まで。
コロナ前には、この先の玉造温泉に行った。
(玉造温泉はとても良かった)
駅中のお土産売り場は広く、駅横には
レンタルの自転車ショップがある以外は
何もない。
観光に特化した街という印象。
地図を見たが、名所が点在しているので、
自転車での観光は危険かも‥
駅からバスで20分程揺られて着いたのは、
さぎの湯温泉の『安来苑』のひょっとこが
出迎えてくれた。
なぜひょっとこ?
安来節に合わせてどじょうすくいを踊るのが、
ここの名物みたい。
予約をすれば、どじょうすくいをやってくれる
そう。
建物は古く、昭和そのもの。
昭和人間には懐かしい^^
宿の女性は日本語が堪能なフィリピン人。
ここに30年住んでいるらしい。
勧められて着いてすぐに温泉へ。
こちらは開放感溢れる大浴場。
貸し切り風呂が空いていたので、そちらへ。
大きな石が置いてあり、趣がある。
とても素敵だったのは露天風呂。
花の鉢が幾つもあり、お風呂も庭も広いんだ。
ずっとここに居たいと思わせてくれる。
でも44℃と湯の温度が高かったので、
内湯と行ったり来たりした。
お風呂の後は、お楽しみの夕食。
あらぁ、全部お酒の肴みたい。
これは、地酒を頼まねば‥
辛口でとても飲みやすい。
月山(がっさん)は安来のお酒だ。
最初のうち、お客はワタシ1人だった。
宿のフィリピン人女性が、話しかけてくれた。
彼女はお見合いでこの地に来たらしい。
「だって、家族が大事。家族を支えるため。」
フィリピンの家族に仕送りをしているみたい。
そっかぁ、フィリピン人女性と結婚する、
イコール何人いるか分からない祖国の家族も
養うのね。
日本語も分からずここに来て、一生懸命
日本語の勉強をしたらしい。
旦那さんは11歳年上。
ワタシが聞いたワケでなく、彼女が色々
話してくれた。
外国に嫁ぐのは、もう就職ね。
家業の手伝い、旦那の夜の相手、子孫を残すこと
を含めた仕事ね。
この安来に嫁に来たフィリピン人女性は多く、
時々集まってパーティーをしてるんですって。
日本人女性が来たら、返って孤立するかも‥
田んぼ以外何もないので、日本人女性がよそ
から嫁いで来ることは、恋愛以外ないだろうな。
お2人のお嬢さんの写真を見せてくれた。
今どきの可愛いお嬢さんで、中国地方では1番の
広島大学に通う自慢のお嬢さんみたい。
お嬢さん達、安来には戻って来ないだろう。
田舎の温泉宿の女将もイイな‥
と今は思うけれど、若い頃のワタシは
勧められたとしても、良く知らない11歳年上の
人の所に嫁ぐ勇気はなかったと思う。